医師の診察や問診、頚動脈エコー検査、胸部CT検査から、主に以下の4つを指摘されます。
①②③は、甲状腺が大きい、もしくは甲状腺に‘しこり’を触れるときに結果に記載されます。
④は甲状腺に明らかに‘しこり’が疑われる場合に記載されます。
甲状腺エコーおよび血液検査でその原因を詳しく調べますが、異常がない場合もあります。
甲状腺を自分で攻撃してしまう橋本病(慢性甲状腺炎)、甲状腺を自分で刺激して甲状腺ホルモンを多く作るバセドウ病が主な原因です。甲状腺エコー検査と血液検査で診断します。
甲状腺に悪性の腫瘍ができる甲状腺癌、甲状腺に良性の腫瘍ができる結節性甲状腺腫、甲状腺に液体がたまる甲状腺のう胞が主な原因です。甲状腺エコー、血液検査に加えて穿刺吸引細胞診を行います。これは、‘しこり’から細胞を採取して良性か悪性かを確認する検査で、超音波検査をしながら‘しこり’に針を刺す検査です。血液検査を同じ針の太さで行うため、痛みは採血のときと同じ程度です。1㎝以上の‘しこり’に対しては穿刺吸引細胞診を行いますが、1cm以下の‘しこり’では行わないことが一般的です。
単純性甲状腺腫と言い、甲状腺全体が腫れますが、甲状腺ホルモンは正常で甲状腺に炎症もみられません。