不妊|甲状腺・下垂体専門の内分泌内科|大阪市北区JR大阪駅【おおさか内分泌診療所】

〒530-0003 大阪府大阪市北区堂島1丁目5−17 堂島グランドビル1階
                       
電話のアイコン06-6455-2031
WEB予約 WEB予約
ヘッダー画像

不妊

不妊|甲状腺・下垂体専門の内分泌内科|大阪市北区JR大阪駅【おおさか内分泌診療所】

バセドウ病(甲状腺機能亢進症)と妊娠について

不妊

バセドウ病が不妊の原因になることはありませんが、甲状腺ホルモンが過剰な状態での妊娠は流産や早産の頻度を高めます。甲状腺ホルモンが安定した状態での妊娠が望ましいです。
また、バセドウ病治療薬のチアマゾール(メルカゾール®)は非常にまれですが妊娠初期における奇形の報告があります。このため、妊娠をご希望の場合にはもう1つの抗甲状腺薬であるプロピルチオウラシル(プロパジール®、チウラジール®)へ変更します。
より安全な妊娠・出産のために、甲状腺機能を安定した状態にすることが重要です。

甲状腺機能低下症と不妊の関係

甲状腺機能低下症では月経や排卵に影響を与え、不妊や流産につながることがわかっています。さらに、軽度の甲状腺機能低下症である潜在性甲状腺機能低下症でも流産率が高いことがわかっています。潜在性甲状腺機能低下症は甲状腺ホルモンである血中FT4値は正常ですが、甲状腺を刺激する甲状腺刺激ホルモンであるTSHが軽度高値の状態です。この場合、全身症状を起こすことはほとんどないため、検査をしないと発見することが難しいです。また、ちょうど妊娠を希望される世代に発症することの多い橋本病を罹患している場合に起きることが多いです。橋本病は甲状腺が大きい場合を除いて、自覚症状がないことも多く、甲状腺の病気であることに気付きにくく、詳しい検査にまで至らないこともあります。

甲状腺機能低下症、潜在性甲状腺機能低下症において甲状腺ホルモン剤を服用することにより甲状腺機能を良好にすることで、妊娠率や流産率が改善すると報告されています。

このため、不妊や流産の原因が甲状腺にある可能性を考え、内分泌内科の受診をおすすめしております。

妊娠中の甲状腺機能

妊娠中は身体の変化が大きく、甲状腺ホルモンも妊娠前とは分泌量が異なってきます。また甲状腺ホルモンは胎児の成長にも重要な役割を担っています。妊娠初期には多くの甲状腺ホルモンが必要になるため、母体の甲状腺から甲状腺ホルモンを多く分泌します。こうした背景を踏まえて、妊娠中は定期的な甲状腺の検査を行い、治療を継続して甲状腺機能が安定した状態を維持することが大切です。甲状腺に疾患をおもちの方は積極的に検査を受けましょう。

また、甲状腺のお薬を服薬している方は、より綿密な甲状腺ホルモンの調整が必要になります。胎児への影響考慮した服薬量の調整、薬の種類の選択が必要になります。また、甲状腺機能異常が悪化すると、流産や早産につながる可能性もあります。このため、自己判断でお薬の中止や調整をせず、必ず通院中の医療機関にお問い合わせいただき、不明なことがあれば専門的な治療のできる内分泌内科へ受診してください。

当診療所では内分泌代謝科専門医が、甲状腺機能異常を専門的に診療しています。少しでも気になることがありましたら、お気軽にご受診ください。

Page Top