妊娠と甲状腺ホルモンには、様々な関連性があります。当診療所では、妊娠希望(不妊症を含む)、妊娠中(妊婦)、出産後など、患者様の状況に合わせた治療を行っております。
体の新陳代謝を高める甲状腺ホルモンの産生が減ることで、
疲れやすい、むくみ、寒がり、眠たい、朝元気がない、体重増加、便秘、月経の異常、脈が遅い、などの症状を引き起こします。
体の新陳代謝を高める甲状腺ホルモンが増加することで、
汗が多い、食欲が高まる、やせる、動悸、息切れ、疲れやすい、イライラする、足がむくむ、眼球が突出するなどの症状を引き起こします。
詳細は所長執筆のコラムをご参照下さい。
プロラクチンが過剰に分泌される病気です。
女性では、乳汁漏出、月経不順、無月経、不妊がみられます。
男性では、女性化乳房、性欲低下がみられます。
詳細は所長執筆のコラムをご参照下さい。
成長ホルモンが過剰に分泌する病気です。
鼻・口唇の肥大、下顎の突出、手足の容積が大きくなるといった症状がみられます。詳細は所長執筆のコラムをご参照下さい。
妊娠と甲状腺ホルモンには、様々な関連性があります。当診療所では、妊娠希望(不妊症を含む)、妊娠中(妊婦)、出産後など、患者様の状況に合わせた治療を行っております。
血中ホルモンを測定して、疾患の診断や治療を行います。
甲状腺ホルモン、プロラクチンなどは検査当日に結果をお伝えします。
一般的な血液検査についても検査当日に結果をお伝えします。
甲状腺疾患が疑われる方には、甲状腺超音波検査を行います。
甲状腺にしこり(腫瘍)がある場合はその性状を判別するために、しこりから細胞を採取する検査である穿刺吸引細胞診を行います。
妊娠中、お母さんに甲状腺の病気があると、赤ちゃんの甲状腺に異常が起こる場合があります。赤ちゃんの甲状腺は妊娠20週を過ぎると働き始めるため、超音波(エコー)検査で確認できます。赤ちゃんの甲状腺や発育状態を確認することで、お母さんと赤ちゃんにちょうど良い治療を行うことができます。
なお、超音波(エコー)検査はお腹の上から行う経腹超音波検査です。
エコー写真は、経腹超音波検査で見える胎児甲状腺です。以下、詳しく解説いたします。
母体に甲状腺疾患がある場合、母体の中にある胎盤を通過する抗体や、母体が内服している抗甲状腺薬の影響を受けて、胎児に甲状腺機能異常を引き起こす可能性があります。
子宮内の胎児は、はじめは母体からの甲状腺ホルモン供給に依存していますが、妊娠20週を過ぎると胎児自身の甲状腺ホルモンの分泌が可能となり、経腹超音波でも胎児の甲状腺を確認できるようになります。
超音波検査では甲状腺周囲径の測定により甲状腺腫大の有無を確認し、さらに胎児の成長の変化や、胎児心拍数・心不全兆候の有無や、骨の成熟異常の有無などを確認します。
その結果をふまえ、母体の甲状腺の状態だけでなく、胎児の状態も加味した治療を行います。
患者様が安心して治療できるよう、医療機関と円滑に連携いたします。
外科的処置が必要な場合も、患者様のご意向を尊重し、ご紹介さていただきます。
ご希望があれば、診療の際にお申し出ください。